大田区にある商店街の一画には、静かな空気と荘厳な雰囲気が漂う「御嶽神社」があります。
引っ越し先として、大田区を候補に入れている方にとっては、御嶽神社がどのような神社なのか気になるところでしょう。
そこで今回は、大田区にある御嶽神社の概要と見どころ、開催されているお祭りをご紹介します。
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大田区「御嶽神社」の概要
大田区にある御嶽神社の見どころやお祭りを確認する前に、まずは概要から見ていきましょう。
概要1.御嶽神社の由緒
大田区にある御嶽神社は、祠に似た小さな社でしたが、木曽御嶽山にて修行した一山行者が訪れてから、信者の来訪が増し、現在の立派な社殿が建立されました。
その後は、関東一円から多くの信者が訪れる地となり、江戸時代を皮切りに明治から大正、昭和へと流れは続きました。
当時は、「嶺の御嶽神社に三度参拝すれば、木曽御嶽山へ一回行ったのと同じ」といわれるほどであり、御嶽神社は木曽御嶽山を信仰する方々にとって憧れの存在だったと推察されます。
木曽御嶽山の信者は、第二次世界大戦後から減少傾向にあるものの、講社による御嶽神社への参拝は定期的に継続しています。
御嶽神社の境内には、数多くの名所が点在しており、大田区の商店街の一画にあることを忘れるほど静かで穏やかな空間が広がっている点が特徴的です。
概要2.御嶽神社のご利益
御嶽神社のご利益は、木曽御嶽神社と同じく智恵と才能をはじめ、長寿や病気平癒など多岐にわたります。
木曽御嶽神社に祀られているのは、「国常立命(くにとこたちのみこと)」と「大己貴命(おおなむちのみこと)」そして「少彦名命(すくなひこのみこと)」です。
「智恵・才能を授け、長寿を護り、病難を癒し、禁厭を司る」ご利益があるとされ、大田区にある御嶽神社も変わらぬご利益があるといわれているのです。
智恵や才能を授かりたい方、病気に悩んでいる方などは大田区を訪れ、御嶽神社に足を運んでみると良いでしょう。
概要3.御嶽神社の歴史
現在の大田区に御嶽神社が創建されたのは1535(天文4)年、当時の嶺村の成立と同じタイミングといわれています。
同時期に成立した当時の嶺村は、現在の北嶺町と東嶺町、西嶺町など大田区嶺町エリアのことを指し、周囲よりも比較的小高い地形であったことから嶺村と名付けられました。
祠に似た小さな社から現在の立派な社殿へと変化したのは1831(天保2)年、一山行者により「木曽御嶽山関東第一分社」となった結果、木曽御嶽山を信仰する方々の参拝が増加します。
その後は、御嶽神社が当時の嶺村に鎮座していたことを理由に「嶺の御嶽山」と呼ばれるようになり、さらに崇敬を集める土地となりました。
なお、明治時代になると神仏は分離され、御嶽神社は嶺村の鎮守となり、現在へといたります。
●所在地:東京都大田区北嶺町37-20
●アクセス方法:東急池上線「御嶽山」駅より徒歩約3分
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大田区「御嶽神社」の見どころ
御嶽神社の概要を確認したところで、次は見どころを確認しましょう。
見どころ1.社殿の彫刻
大田区の御嶽神社を訪れたときにぜひともチェックしたいのが、社殿をつくった藤原篤意(とくおき)により、背面に施された彫刻です。
彫刻は、「鎮」「義」「仁」「智」「信」「忠」「礼」「孝」「悌」の9種類で、浦島太郎や養老の滝など、それぞれ和漢の物語や故事にまつわる内容の彫刻が確認できます。
御嶽神社社殿の見事な彫刻は、大田区の文化財に指定されており、一見の価値は十分あると言えるでしょう。
見どころ2.境内
御嶽神社の見どころとしては、境内も外せません。
社殿の左側にすすんだ先には、「杜の霊神水」として整備された一画が現れ、凛とした神々しい空気が感じられます。
さらに先へ行くと2009(平成21)年に整備された霊神の杜・霊神碑も確認できるほか、御嶽神社の歴史を物語るように数多くの石碑などが配列されています。
また、大鳥神社からほど近いエリアに高くそびえたつ樹齢400年を過ぎた2本の黒松は夫婦松と呼ばれており、その姿はまさに圧巻です。
パワースポットさながらの荘厳な雰囲気が感じられる御嶽神社の境内で癒されてみるのもおすすめです。
見どころ3.御朱印
御嶽神社は、御朱印も特徴的で、兼務社を含めて合計4社から御朱印をいただけます。
水行堂の奥に位置する第一社務所を訪れるといただけるのが「嶺御嶽神社印」の朱印とともに、御嶽に丸と三つ引きの紋が入った御朱印です。
さらに、「嶺白山神社」と「嶺天祖神社」、そして「嶺稲荷神社」からなる兼務社3社に足を運べば、合計3種類の御朱印もいただけます。
御朱印は書置きをいただく形となります。
なお、御嶽神社の鳥居からすぐ左手にすすむと「社務所兼御嶽会館」がありますが、氏子崇敬者を対象とした参集殿のため、第一社務所と兼務社を訪れれば良いです。
また、兼務社で3社の御朱印をいただくときは忘れずに兼務社にも参詣しましょう。
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大田区「御嶽神社」のお祭り
御嶽神社では、1年を通じてさまざまなお祭りがおこなわれています。
各お祭りの概要を含めて確認していきましょう。
お祭りのスケジュール
1年の始まりに御嶽神社で実施されるのは1月1日の「歳旦祭」で、1か月後の2月3日には「節分祭」がおこなわれます。
5月には「五月祭」が実施され、過去にはフリーマーケットや各種イベントが開催されたほか、16時から神社の式典も開かれました。
8月初旬には、「東京嶺一山講」主催の「木曽御嶽山登拝」がおこなわれ、1か月後は式典や神輿の奉納などをおこなう「例大祭」が開催されます。
さらに、11月の「七五三祝祭」に、大晦日の「大祓」では、新春のお餅つきなども実施されます。
御嶽神社のお祭り1.山輿祭
御嶽神社で開催されるお祭りのなかでも、特別な雰囲気を感じられるのが「山輿祭」です。
山輿祭とは、御嶽神社が木曽御嶽山の分霊社であり、1831(天保2)年に建立された本殿に御霊が鎮座されたことをきっかけにおこなわれたお祭りです。
実施されたのは、1994(平成6)年および2011(平成23)年の2回と少なく、名称も「本山神輿渡御」として実施されています。
なお、山輿祭は今後20年に一度開催される式年祭において、「神様が里帰りするお祭り」として実施される見込みです。
御嶽神社のお祭り2.酉の市
11月の酉の日に実施される「酉の市」も、御嶽神社を代表するお祭りのひとつです。
酉の市とは、毎年酉の日に開催されるお祭りで、日本武尊を祀る大鳥信仰系統の神社を中心におこなわれています。
御嶽神社の酉の市は、社殿の右手にある大鳥神社の周辺で開催されており、規模は小さいながらも熊手商が露天を出しています。
露店のなかには、大小さまざまな熊手がずらりと並び、数多くの種類のなかから選ぶ楽しみも感じられるでしょう。
熊手は、家内安全や商売繁盛にご利益があるとされており、ファミリー世帯や同棲中の方、お店を経営している方などにはとくにおすすめといえるでしょう。
大鳥神社の前には、ずんぐりとした体形が可愛らしい一対の狛犬がいるため、酉の市を訪れるときは目印としてみてください。
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まとめ
大田区にある御嶽神社の主な概要としては、病気平癒などのさまざまなご利益があることが挙げられます。
見どころは、大田区の指定文化財である社殿の彫刻や夫婦松など、歴史を感じられるスポットが当てはまるでしょう。
元日から大晦日まで各種お祭りが開催されているため、気になる方は一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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