賃貸物件に入居する際、オーナーに毎月の家賃を支払う必要があります。
しかし、入居や退去のタイミングによっては、家賃の計算方法が少し異なることをご存じでしょうか?
この記事では、日割り家賃の意味や日割り家賃の計算方法、家賃を抑える方法について解説します。
賃貸物件をお探し中の方は、ぜひ参考にご覧ください。
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日割り家賃とは?
居住用の賃貸物件では、賃貸借契約書に基づき、1か月ごとに家賃を支払うのが一般的です。
しかし、月の途中で入居した場合は、その月の家賃はどのように計算されるのか気になりますよね。
そのようなときに活用されるのが「日割り家賃」の仕組みです。
日割り家賃とは、月の途中で入居や退去する場合に適用される、月の一部の日数に対する家賃のことです。
通常の家賃は1か月を単位として計算されますが、日割り家賃はその1か月分の家賃を日数で割って計算されます。
たとえば、6月21日に入居する場合、その月の家賃は6月21日から6月30日までの10日分として計算されます。
このように、入居日や退去日によって日割り計算で家賃が支払われる仕組みです。
賃貸物件を探す際には、この日割り家賃の仕組みを理解しておくと、初期費用の見積もりや計画が立てやすくなります。
支払いのタイミング
賃貸物件に入居する際、最初の家賃は入居日数に応じて計算されることが多いです。
支払いのタイミングは契約内容によって異なるため、必ず賃貸借契約書を確認しましょう。
家賃の支払い方法にはいくつかのパターンがあります。
たとえば、契約月に限り翌月分の家賃を当月に支払う物件や、3か月分の家賃を前もって支払う物件などがあります。
さらに、入居した次の月から毎月翌月分の家賃を支払うよう定められている場合もあるのです。
自動振り込みの場合、支払い日は一般的に25日や27日に設定されていますが、契約月に限っては現金での支払いが求められることもあります。
初期費用について
契約時には、家賃の他にも初期費用がかかります。
たとえば、敷金、礼金、仲介手数料、火災保険料、鍵の交換代、退去時のハウスクリーニング代などです。
初期費用の合計は家賃の4~6か月分になることもあるため、事前に不動産会社に確認しておきましょう。
退去時の日割り家賃
退去する際も月の途中で退去することが多いため、家賃は入居日数に応じて計算されます。
賃貸借契約書に退去時の家賃が日割り計算されると記載されている場合、実際に住んだ日数に基づいて金額を算出します。
ただし、退去時の家賃計算のルールは物件ごとに異なるため、賃貸借契約書を確認し、不明点があれば事前に不動産会社に相談しましょう。
たとえば、月の15日を基準にして、15日以前に退去する場合は半月分の家賃を支払い、16日以降に退去する場合は1か月分の家賃を支払うケースもあります。
前家賃との違いについて
前家賃とは、初期費用の一部であり、入居した月の翌月分の家賃を指します。
日割り家賃が当月の入居日から月末までの家賃を日数に応じて計算するのに対して、前家賃は翌月分の家賃を前もって支払うものです。
前家賃は、借主の滞納リスクを軽減するために貸主が設定することがあります。
敷金や礼金と同様に、契約時に支払うのが一般的です。
ただし、前家賃は法的に定められたものではなく、物件によっては設定されていないこともあります。
なお、一部の賃貸物件では、家賃の支払い日を前月に設定していることもあります。
賃貸物件を契約する際には、事前に前家賃が必要かどうかやその取り扱いについても確認しておくと良いでしょう。
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日割り家賃の計算方法とは?
日割り家賃の計算方法には3種類あります。
この計算方法によって、家賃に大きな差が生じることがあるため、ご注意ください。
計算方法①実日数割
「実日数割」は、実際の入居日数を基準に日割り計算する方法です。
このため、月の総日数によって日割り家賃が変動します。
月額の家賃が9万円の場合、日額の家賃は以下の金額になります。
●1か月が30日のとき:3,000円
●1か月が31日のとき:2,903円
●1か月が28日のとき:3,214円
このように、月の日数によって1日当たりの家賃に差が生じるため、実際の家賃負担額が変わるのです。
計算方法②30日割
「30日割」とは、月の日数にかかわらず、月額家賃を常に30日で割って日割り家賃を計算する方法です。
そのため、31日ある月でも30日で計算します。
この方法は、月ごとに1日当たりの家賃の違いがない点が特徴です。
そのため、1か月の日数が31日ある場合、少し得をした気分になるかもしれません。
しかし、月によっては多めに払うことになる場合があるため、注意が必要です。
たとえば、2月の途中に入居した場合、実際に入居した日数よりも多くの家賃を支払うことになり、大きな差が生じることがあります。
賃貸借契約前にこの計算方法についても確認しておくことが重要です。
計算方法③31日割
「31日割」とは、月の日数に関わらず、月額家賃を31日で割って日割り家賃を計算する方法です。
計算方法は、入居日数にかかわらず31日として計算します。
月の日数を31日で計算する場合、2月のように28日しかない月でも31日として計算するため、日割り家賃が実際よりも3日多く計算される可能性があります。
実際の入居日数よりも多くの家賃を支払うことになるため、事前に確認することが重要です。
計算方法については、賃貸借契約前に不動産会社に確認しておくと安心です。
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日割り家賃を抑える方法とは?
入居時には家具の購入などさまざまな出費が重なり、家計に負担がかかりますよね。
最後に、日割り家賃を抑えるための方法をご紹介します。
①月末または月初に入居する
入居日を調整すると、家賃を抑えることが可能です。
月末に入居した場合、入居日数が少なくなるため、日割り家賃が安く抑えられます。
あるいは月初に入居すると、日割り家賃を気にしないで済みます。
引っ越しの日程を調整できる場合は、これらの点を考慮して入居日を決めると良いでしょう。
ちなみに、月末にアパートやマンションを退去する場合、過剰に支払った家賃の返金問題は発生しません。
しかし、月の上旬や中旬に引っ越しすることもあるでしょう。
その場合は、賃貸借契約に「退去時に家賃を日割り計算して返金する」と書かれていれば、過剰に支払った分が返金されます。
月末までの日数が少ない場合、翌月の月初に入居日を設定できないか交渉すると良いでしょう。
ただし、交渉の仕方によっては、相手に悪い印象を与え、入居後の生活に影響を及ぼす可能性があります。
交渉する際には、慎重におこなうことが大切です。
②フリーレント物件を選ぶ
フリーレントとは、一定期間家賃が無料になる契約のことです。
無料になる期間は物件によって異なり、半月、1か月、2か月、場合によっては半年近くになることもあります。
賃貸物件のオーナーにとって、フリーレントは空室対策の一環として提供されるものです。
ただし、注意点として、フリーレント期間中に退去する場合、高額な違約金が設定されていることがあります。
賃貸借契約をする際には、契約条件を十分に確認しましょう。
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まとめ
日割り家賃とは「1か月分の家賃を日数で割って計算した家賃」を指します。
日割り家賃には、実日数割、30日割、31日割の3つの計算方法があります。
家賃を抑える方法は、月末または月初に入居する、フリーレントの物件を選ぶことの2つです。
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