今回は、和室のあるお部屋にお住まいの方に見ていただきたい「賃貸物件の畳交換」がテーマです。
畳の交換費用は誰が負担するべきなのかをまず解説したうえで、借主負担で畳の交換が必要なケースとそうでないケースの例や、日々の畳のお手入れ方法なども説明していきます。
賃貸物件の畳を交換する際の費用は誰の負担になるのか?
賃貸物件の畳を交換する場合、その費用は誰が負担するのかは気になるところですが、これは「畳を交換しなければいけない理由を借主が過失や故意で作ってしまったかどうか」によって異なります。
たとえば「借主が飲み物をこぼして畳にシミを作ってしまった」「タバコの灰を畳に落としてコゲ跡をつけてしまった」という場合は、借主が畳の交換費用を負担しなければなりません。
しかし「そもそも畳が古すぎてボロボロ」「日焼けしている」など、単なる劣化や日焼けなど、借主に責任がない理由での畳交換は、大家や管理会社が費用負担する形になります。
賃貸物件の畳を借主負担で交換するケースとしないケース
賃貸物件の畳を借主負担で交換するかどうかは、先ほども説明したとおり、「交換理由を作ってしまったのが借主の過失や故意なのかどうか」によって決まります。
「飲み物などをこぼしてしまった」「畳を焦がしてしまった」「雑な扱いで畳をボロボロにしてしまった」など、過失や故意によって畳が傷んでしまった場合は借主負担で畳を交換します。
しかし、日焼けや経年劣化などが畳の傷みの原因であれば借主負担で畳を交換する必要はありません。
また、「家具の置き跡が畳についた」など、通常使用の範囲内での畳の傷みについては借主には過失がないとみなされますので、これも借主負担で畳を交換する必要はありません。
賃貸物件の畳を借主負担で交換せずに済むようにするためのお手入れ方法
借主の過失や故意で賃貸物件の畳を汚したり傷めたりした場合は、退去時に借主負担で畳交換することを求められてしまいます。
そんな事態を避けるためのお手入れ方法は、以下の通りになります。
●ダニがわかないよう、掃除機はこまめにかける
●掃除機をかける時は、畳の編み目の方向に沿うようにしてかける
●飲み物をこぼしてしまった時はすぐに拭いてシミが残らないようにする
●拭き掃除をする際は、畳に水分を吸わせないようにぞうきんを固くしぼってから拭く
●拭き掃除の際も、畳の編み目の方向に沿うように拭く
●可能であれば天気のいい日は畳を干す、その際に畳の裏側も掃除する
日ごろからのこうした手入れを心がけるか否かで傷み具合はずいぶん違ってくるものですので、ぜひ覚えておいてくださいね。