賃貸物件を退去するときに注意したいのが、二重家賃です。
解約のタイミングによってかかるコストが大幅に異なるため、これから引っ越し予定の方は注意が必要です。
そこでこちらの記事では、賃貸物件の二重家賃とはどういったものなのか、回避する方法とともに解説します。
賃貸物件を退去するときに注意したい!賃貸物件の二重家賃とは?
賃貸物件における二重家賃とは、いま住んでいる家と新居の家賃を同時に払う状態のことを意味します。
賃貸物件を契約すると、入居当日分から家賃を支払わなければなりません。
一方でいま住んでいる家は、退去日の1カ月から3カ月前までに解約通知をしなければならない物件が一般的です。
すると双方の家を同時に契約している状態が生じ、二重家賃の原因となります。
たとえば7月1日に新居へ入居し、7月10日が現住居の退去日扱いになるなら、7月1日から7月10日までは二重家賃が発生します。
そこで二重家賃が生じないように、退去日と入居日をなるべく近い日程で設定しましょう。
賃貸物件で二重家賃を回避する方法とは?
賃貸物件の退去日は契約内容によるため、最短でも1カ月以上先の日程でしか設定できないケースがほとんどです。
しかし入居日は工夫次第で、ある程度は融通を利かせられます。
そこで、二重家賃を回避する方法を確認していきましょう。
<方法①>解約月における家賃の精算方法を確認する
賃貸物件の家賃は通常、前月までの前払い制です。
したがって解約月の家賃はすでに支払った状態なので、月の途中で退去するなら家賃を精算しなければなりません。
家賃が日割り精算ならどのタイミングで退去しても、退去後の家賃は日割りで返金されます。
しかし月割りの精算だと、たとえ1日に退去しても月末分まで家賃を支払わなければなりません。
もし現在の家が月割り精算なら、退去日の設定は月末がおすすめです。
<方法②>入居日をずらす
新居の契約日から入居日までは、半月から1カ月程度であれば調整可能な物件は少なくありません。
そこで賃貸契約を締結したら、なるべく退去日に近い日程まで入居日をずらしましょう。
しかし退去日の翌日を入居日にすると、家財道具や荷物の置き場所がありません。
そのため退去と入居予定は、最低でも1日は重ねてください。
<方法③>フリーレント物件を選ぶ
二重家賃を回避する方法として、当初の家賃が無料になるフリーレント物件がおすすめです。
退去日と入居日を合わせられないケースだけでなく、新居の初期費用を抑えたい場合にもぴったりです。
まとめ
賃貸物件の二重家賃とはどのようなものなのか、対策方法とともに解説しました。
引っ越しの予定があればまずは解約通知の期限をチェックし、退去日の最短スケジュールを確認しましょう。
そして入居日と近い日程に設定すれば、家賃の二重支払いを避けられます。