羽田空港の近くにある寺社のなかではやはり羽田神社が有名ですが、今回は、お散歩コースとしても見逃せない2つの寺社についてご紹介していきます。
毎年、お正月期間におこなわれる「羽田七福いなりめぐり」に興味のある方も必見ですよ!
羽田七福いなりめぐりができる「白魚稲荷神社」の魅力
羽田空港の近くにある寺社と言えば、やはり羽田神社が有名ですよね。
羽田の氏神様としても親しまれている羽田神社は、旅行安全・航空安全・縁結びなどでも知られる神社で、飛行機をモチーフにした絵馬や御守りなどでも高い人気を誇る神社。
今回ご紹介する「白魚稲荷神社(しらうおいなりじんじゃ)」は、そんな羽田神社の兼務社のひとつにあたります。
現在のところ、白魚稲荷神社の創建時期は不明なままですが、もっとも有力な説では、江戸時代頃ではないかと言われており、宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)を御祭神とする長い歴史を持つ寺社です。
白魚稲荷神社は、こじんまりとした佇まいながら、大戦の戦火を免れた歴史の趣が感じられる境内を有することでも知られています。
白魚稲荷神社では、毎年1月1日~1月5日におこなわれる「羽田七福いなりめぐり」の期間中のみ、社殿で御朱印を受けることが可能となっています。
今年は、新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいましたが、ぜひ機会があれば参加してみてはいかがでしょうか。
一度は見てみたい!迫力たっぷりの穴守稲荷神社の旧大鳥居
「羽田七福いなりめぐり」では、スタート地点の東官守稲荷神社(とうかんもりいなりじんじゃ)から、7箇所の神社を順番にめぐり白魚稲荷神社を経て、ゴール地点の守稲荷神社(あなもりいなりじんじゃ)に辿りつきます。
その守稲荷神社の大鳥居は、第二次世界大戦後のGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)による旧社地の強制接収後にも残されていたという、歴史の重みを感じさせるエピソードを持つもの。
戦後の羽田空港専用の駐車場の建設時や滑走路拡張時などの環境の変化の度に解体や撤去が検討されたものの、地元住民の声を受け、旧地から約800m離れた場所に移設されました。
現在は、「羽田平和の大鳥居」に名前を改めつつも、変わらずに地元の人々に愛されています。
青い空を背景に威風堂々とした姿をあらわす穴守稲荷神社の旧大鳥居は、まさに羽田空港エリアの隠れた名所と言えそうです。