東京都大田区にある萬福寺は、長い歴史の中で数々の苦難に遭いながらも再建され、今もひっそりと存在するお寺です。
ここは日蓮聖人、詩人で小説家の室生犀星にゆかりのあるお寺としても知られています。
今回は、萬福寺の概要や見どころをご紹介しますので、東京都大田区にお住まいを検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
東京都大田区にある萬福寺の概要
萬福寺は、1190年頃に将軍源頼朝の命令により、梶原景時が大井丸山(現在の品川区)に阿弥陀如来三尊仏を本尊として建立したのが最初とのことです。
そのあと、景時の墓と阿弥陀堂が馬込に移されたと伝えられていますが、1282年には旅の途中に具合の悪くなった日蓮聖人が宿を求めて宿泊した場所でもあります。
そのお礼に日蓮聖人により鬼子母神尊像が寄進されましたが、その後、盗難に遭い行方不明となっていましたが、昭和62年に所有者からの申し出により萬福寺に戻り安置されています。
萬福寺は、1320年の火災で景時の墓所のある馬込へ移され、再建されました。
室町時代の末期に寺域が荒廃し、1575年に相模鎌倉の禅僧明堂文龍大和尚によって、従来の密教寺院から曹洞宗に改め慈眼山無量院萬福寺として再興されました。
以降も火災や関東大震災を経験し、補修・改修を繰り返し現在に至ります。
東京都大田区の萬福寺の見どころ
「慈眼山」と記された扁額を持つ山門は、建造が文政年間以前と推定されますが、改修を経て今も残っています。
それとは対照的に比較的最近の1998年に建造されたのが、無量門です。
無量とは、計りきれないほど多いことを意味し、できる限り多くの方々を招き入れたいという思いで名付けられました。
そして、本尊として祀られている阿弥陀三尊は、手法的に古く三国伝来の古代仏とされ、法隆寺金剛仏と同じ技法とのことです。
また、前述でも触れましたが、詩人で小説家でもある室生犀星は萬福寺境内に隣接する場所で生活をしていました。
彼の作品「春の寺」で詠まれた「うつくしきみ寺」は萬福寺のことです。
室生犀星の旧居の移築の際に、庭にあった石を2つ譲り受け、馬込にゆかりのある詩を2つ刻んだ句碑が境内に建てられています。
お越しの際は、最新の情報を萬福寺のホームページなどでご確認ください。
●所在地:東京都大田区南馬込1丁目49番1号
●アクセス:都営浅草馬込駅より徒歩約15分
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まとめ
東京都大田区にある萬福寺について、その概要や見どころをご紹介しました。
萬福寺は、日蓮聖人や室生犀星ゆかりのお寺として知られ、見どころも豊富で散歩コースとしてもおすすめです。
東京都大田区にお引っ越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
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